お問い合わせ

どんな些細なことでも構いません。

ご相談・ご質問等ございましたら
お気軽にお問い合わせください。

【不動産オーナー向け】土地・建物を看板広告で収益化する方法・収入の目安・注意点


家賃だけが、建物から得られる収益ではありません。


所有している建物には、家賃収入や売却益以外にも収益化の方法があります。それが、外壁や屋上、敷地を活用した看板広告です。

テナント誘致とは異なる新たな収益源として、屋外広告に注目するオーナーが増えています。本記事では、その仕組みやリスク、自己診断のポイント、具体的な進め方まで解説します。

専門的な知識がなくても判断できるよう、実務目線でわかりやすく整理しました。読み終える頃には、ご自身の物件で検討を進められる状態になっているはずです。

ただし、必ず収益になるわけではありません。広告主から見た価値、法令上の設置可否、建物の安全性、費用と責任の分担がそろって、はじめて継続的な運用が可能になります。



不動産オーナーが看板広告に注目する理由


なぜ今、看板広告が不動産オーナーの間で注目されているのでしょうか。その背景には、近年の屋外広告市場における変化があります。


屋外広告市場の伸びと広告主側の需要

Web広告が広く普及する一方で、生活動線の中で自然に目に入り、同じ場所で繰り返し接触できる屋外広告の価値も見直されています。看板広告は、道路や駅、商業エリアなどの場所と結び付いて認知を積み重ねられる点が特徴です。

さらに、映像を表示できる電子看板「デジタルサイネージ」の普及により、屋外広告(OOH)は表現の幅が広がりました。動画の配信や時間帯別の表示が可能になり、従来の静止看板とは異なる提案もできるようになっています。

電通『2025年 日本の広告費』によると、屋外広告費は3,042億円(前年比105.3%)と好調に推移しました。短期看板や屋外ビジョン、デジタルOOHなどの活用が広がっています。※1

ただし、この市場規模には看板の製作費や掲出料などが含まれており、市場全体の成長が、そのまま個別物件の使用料上昇を意味するわけではありません。実際の広告需要は、場所・見え方・通行者層・設置条件によって大きく変わります。

【参考資料】

※1 電通『2025年 日本の広告費』:公式ページ



不動産オーナーにとって家賃以外の収入源になり得る

不動産経営における収入源は、家賃収入と売却益が中心です。看板広告による収入は、条件が合えば、それらとは別の収入源になります。

外壁や屋上という、これまで収益を生んでいなかったスペースを広告媒体として活用できる点が特徴です。広告主の募集や看板の管理を専門会社へ委託する契約であれば、テナント運営とは異なる形で収益化を検討できます。

一方で、広告主が決まらない期間や、修繕・撤去が必要になる場面もあります。「設置すれば自動的に安定収入になる」とは考えず、収益が発生する条件と費用負担を契約前に確認することが重要です。

看板広告で収益が発生する仕組みと契約構造


看板広告を検討する際、まず気になるのは金額でしょう。しかしその前に、お金の流れや関係者の役割分担を理解しておくことが大切です。 契約の全体構造を把握することで、判断の精度が上がります。


関係者主な役割契約・お金の流れ
不動産オーナー外壁・屋上・敷地などの設置場所を提供契約に基づき、設置場所使用料・賃貸料または収益分配を受け取る
広告代理店・媒体運営会社(弊社)広告主の募集、媒体契約、掲出管理、申請・点検の調整広告主から広告掲出料を受け取り、契約に応じてオーナーへ支払う
広告主広告内容の提供、出稿条件の決定媒体運営会社などへ広告掲出料・製作費等を支払う
製作・施工・点検会社(弊社)設計、製作、施工、電気工事、点検・修繕媒体運営会社またはオーナー等から委託を受ける

弊社のように、同じ会社が媒体運営・デザイン・製作・施工・点検をまとめて担う場合もあれば、それぞれ別会社が担当する場合もあります。会社名ではなく、誰が何を担当し、誰が費用と責任を負うのかを契約書で確認しましょう。


収入額を左右する7つの要素

看板の広告掲出料は、単純に看板の大きさだけでは決まりません。主に次の7要素を総合して査定されます。


01

交通量・歩行者数

その看板を目にする可能性がある人の多さを確認します。車両交通量や歩行者数が多い場所ほど、多くの人へ繰り返し訴求できるため、広告価値が高まりやすくなります。

02

視認距離・視認角度

看板がどの方向から、どのくらいの距離で、何秒程度見えるかを確認します。正面から見えやすく、視界を遮る建物や樹木が少ない場所ほど、広告内容を認識してもらいやすくなります。

03

滞留時間

信号待ちや渋滞、駅のホームなどで、通行者の視線がどのくらいの時間止まるかを確認します。交通量が多くても通過速度が速い場所では、広告内容を読む時間が短くなるため注意が必要です。

04

通行者の属性

通勤者や買い物客、観光客、地域住民など、その場所を通行する人の属性を確認します。広告主が商品やサービスを届けたい顧客層と合っているほど、出稿先として評価されやすくなります。

05

表示面積・形状

看板として使用できる面積や縦横比から、文字、写真、動画などを見やすく配置できるかを判断します。面積が大きくても、壁面の形状や窓、配管などの障害物によって使いやすさが変わります。

06

夜間の見え方

照明の設置可否や周辺の明るさ、点灯できる時間帯などを確認します。夜間も見やすい看板は接触機会が増えますが、近隣への光の影響や条例による制限も考慮する必要があります。

07

規制・設置費用

屋外広告物条例や景観規制に加え、構造補強、電源工事、許可申請、点検、表示交換などにかかる費用を確認します。設置費や維持管理費が高くなる場合は、オーナーの収入や事業全体の収益性にも影響します。


そのため、同じ大きさの壁面でも、建物に隠れる場所や禁止区域では広告価値がつかない一方、小さな面でも交差点正面など長く視認される場所では評価されることがあります。全国共通の一律相場だけで判断せず、現地の見え方をもとに試算することが重要です。

自分の建物は看板広告に向いている?確認すべきポイント


看板広告に興味を持っても、自分の建物が本当に向いているのか判断がつかない方は多いでしょう。ここでは、自己診断のための判断軸を整理します。


01

立地・動線

GOOD

幹線道路、駅、交差点、商業エリアから見える

CHECK

交通量が少ない、通行方向から見えにくい

02

視認性

GOOD

正面性があり、数秒以上視界に入る

CHECK

樹木、電柱、隣接建物、既存看板で遮られる

03

壁面・屋上

GOOD

まとまった面積があり、固定方法を検討できる

CHECK

劣化、ひび割れ、防水層、耐荷重に不安がある

04

権利関係

GOOD

単独所有で、使用権限が明確

CHECK

共有、区分所有、借地、テナント契約上の制限がある

05

法規制

GOOD

設置可能な区域・規格に該当する可能性がある

CHECK

禁止区域、景観規制、高さ・面積・光の制限がある

06

電源・設備

GOOD

照明やサイネージ用の電源経路を確保できる

CHECK

容量不足、配線経路がない、夜間点灯が難しい

!

注意項目があっても設置できる場合があります。ただし、条例や安全性によって設置できない場合もあるため、専門会社による現地確認が必要です。



立地条件でみるチェックポイント

まず確認したいのは立地条件です。次のような場所は、広告価値が高くなりやすい傾向にあります。


 幹線道路沿い(交通量が多い)

 駅前・駅周辺(歩行者の滞留が多い)

 交差点付近(信号待ちで視認時間が長い)

 商業エリアや繁華街(人の往来が活発)


これらの条件に複数当てはまる物件は、広告主からの引き合いも期待しやすくなります。逆に人通りの少ない住宅街の奥まった立地では、広告効果が限定的になる場合があります。

なお、単純な交通量だけでなく、通行する層の属性(通勤層か買い物客か等)によっても、広告主が期待する効果は変わってきます。自分の物件の周辺にどのような人の流れがあるか、時間帯別に観察してみるのも方法のひとつです。


建物の形状・構造でみるチェックポイント

立地に加えて、建物自体の形状や構造も重要な判断材料です。具体的には以下の4点を重点的に確認します。

01
壁面の広さ・屋上の構造

壁面の広さや屋上の形状・構造によって、設置できる看板の種類やサイズ、固定方法が変わります。

02
障害物の有無

樹木や隣接建物で視認性が遮られると、広告価値が下がる要因になります。

03
電源・配線の確保

必要な電源容量を確保できるか、配線経路も含めて事前確認が必要です。

04
耐荷重と防水機能

特に屋上設置の場合、アンカー施工等で既存の防水層を損なわない構造確認が欠かせません。

せっかくの好立地でも、構造上の制限によって希望する看板を設置できないケースがあります。施工前の現地調査で、専門会社に設置可否を確認してもらうことが重要です。

特に屋上看板は、看板の自重だけでなく風圧も建物へ作用します。既存図面の確認、取付部の状態、鉄骨やアンカー、防水処理、搬入経路まで含めて検討します。


用途地域・条例・その他の手続き

建物が魅力的な立地にあっても、法令や条例により設置できない、または大きさ・高さ・色彩・照明方法が制限される場合があります。屋外広告物の規制は自治体ごとに異なるため、設置場所を管轄する窓口での確認が必要です。※2

東京都では、禁止区域・禁止物件・許可区域が定められ、壁面・屋上・地上設置などの種類ごとに基準があります。住居系用途地域でも一律に同じ扱いではなく、地域、広告物の種類、自家用か第三者広告か、表示面積などによって判断が変わります。※3


 屋外広告物の許可

自治体の条例に基づき、場所・種類・面積などから要否を確認

 工作物確認

広告塔・広告板などの高さが4mを超える場合に必要となることがあります

 道路占用・道路使用

道路上空へ突出する場合や、道路を使う施工時に確認

 景観・地区独自ルール

景観計画、地区計画、管理規約などを確認

 電気・消防関係

照明・デジタルサイネージの仕様や設置場所に応じて確認

【参考資料】

※2 国土交通省『屋外広告物制度の概要』:公式ページ

※3 東京都都市整備局『屋外広告物のしおり等』:公式ページ


相談前にそろえると判断が早くなる情報

看板広告を始める前に知っておきたいリスクと注意点


看板広告にはメリットがある一方、事前に把握しておくべき運用上のリスクも存在します。ここでは主な注意点を解説します。


広告主が決まるまで収益が発生しない場合がある

看板を設置しただけで、すぐにオーナー収入が始まるとは限りません。広告主が決まり、広告の掲出が始まった時点から支払いが発生します。 募集期間中、広告主が見つからなかった場合の契約終了、初期製作費や撤去費の扱いを確認してください。『収益化スタート』の定義を契約書に具体的な日付または条件で記載することが重要です。


契約期間中の縛りと解約条件

看板広告の契約は長期にわたることがあります。そのため、途中解約に関するルールは事前にかならず確認しておく必要があります。

とくに注意したいのが、将来的な外壁塗装や大規模修繕のタイミングです。修繕工事で足場を設置する際、看板が工事の妨げにならないよう、契約時点で調整しておくことが重要です。

修繕計画がすでにある場合は、契約前に専門会社へ伝えておくとトラブルを防げます。

また契約期間中の途中解約について、違約金の有無や発生条件も確認しておくべき事項です。将来的な建物の売却や建て替え計画がある場合は、その予定と契約期間の整合性も事前にすり合わせておく必要があります。

建物を売却した場合に契約を買主へ引き継ぐのか、売却前に撤去するのかも定めておきましょう。契約の自動更新と、更新を断る場合の通知期限にも注意が必要です。


景観や近隣関係への配慮

看板のデザインや照明は、周辺環境に与える影響も考慮する必要があります。派手な色使いや強い光は、近隣住人やビル内テナントから苦情が出ることもあります。

自治体によっては、景観ガイドラインを定めているケースもあります。地域の景観と調和したデザインを選ぶことで、近隣トラブルのリスクを抑えられます。

とくにビル内にテナントが入居している場合は、テナント側の意向も確認しておくとよいでしょう。看板の光や存在感が、テナントの営業活動に影響を与える可能性もゼロではありません。

デジタルサイネージでは、明るさ、点滅、放映時間、音の有無、表示内容の切替えも確認項目です。

広告内容が建物や既存テナントのイメージを損なわないよう、掲載禁止業種やデザイン承認権も契約に入れておくと安心です。


無許可設置・安全管理・事故責任のリスク

屋外広告物の設置には、条例に基づく許可等が必要になる場合があります。無許可や基準違反の状態で設置すると、是正指導や撤去などの対象になる可能性があります。

また、専門会社へ管理を委託したからといって、オーナー側の確認が完全に不要になるとは限りません。東京都は、危険な広告物の設置や、落下・倒壊のおそれがある広告物の管理義務を怠ることを禁止しています。※4

事故を防ぐため、点検頻度、台風・地震後の緊急点検、修繕判断、第三者賠償責任保険、事故時の連絡体制を契約前に確認しましょう。

【参考資料】

※4 東京都都市整備局『屋外広告物の安全管理義務』:公式ページ


契約終了時の撤去と原状回復

契約終了時は、看板本体の撤去に加え、アンカー跡や配線、外壁、防水層などの原状回復が必要になる場合があります。原状回復の範囲と費用の負担者を、設置前の写真や図面とともに契約書へ明記しておくと、認識違いを防げます。


契約書で最低限確認したい11項目

看板広告による収益化の流れと具体的な進め方


ここからは、実際に看板広告を始める際の実行プロセスを解説します。迷わず判断を進めるための参考にしてください。


信頼できるパートナー会社を選ぶ基準

看板広告を成功させるには、パートナー会社選びが重要な鍵を握ります。次のような観点で見極めるとよいでしょう。


  • 屋外広告物の規制や申請に対応できるか

  • 広告主を募集する営業・媒体運営機能があるか

  • 収益開始条件・広告主不在リスクを事前に説明するか

  • 看板の製作・施工実績と安全管理体制があるか

  • 設置後の点検・修理・表示交換まで対応できるか

  • 施工写真だけでなく、契約・運用・撤去までの実例を示せるか



募集から施工まで看板広告のすべて
株式会社ラフが一貫対応します。


看板をきれいに製作・施工できる会社と、広告主を集めて媒体を運営できる会社は、必ずしも同じではありません。

収益化を目的とする場合は、施工力だけでなく、広告主募集と契約管理を誰が行うかまで確認しましょう。

契約内容の説明が丁寧で、設置できない可能性や収益が発生しない期間についても正直に共有する会社かどうかが、重要な見極めポイントです。


契約から設置・収益化までの基本ステップ

ラフへ相談する場合を含め、看板広告の収益化は次のような順序で進みます。


01

問い合わせ・資料確認

住所、写真、希望する設置面、将来計画を共有する

02

現地確認

通行方向からの見え方、寸法、取付面、電源、搬入経路を確認する

03

法令・構造の事前確認

条例、工作物確認、道路関係手続き、構造上の条件を整理する

04

収益条件の提案

契約、支払開始時期、募集方法等を確認する

05

オーナー契約

使用範囲、契約期間、安全管理、解約、原状回復を明文化する

06

媒体の製作・許可申請

必要な手続きを行い、『広告募集中』の表示を含む媒体を製作・設置する

07

広告主の募集・審査

業種、広告内容、契約条件を調整し、オーナー承認の要否を確認する

08

広告主決定後の差し替え

掲出デザインを製作し、広告内容を安全に差し替える

09

広告掲出・支払い開始

契約で定めた条件に基づき、オーナーへの支払いを開始する

10

点検・更新

定期点検、許可更新、契約更新を行う



眠ったままのスペースから収益を生む資産へ。


外壁や屋上は、これまで収益を生んでこなかったスペースかもしれません。看板広告として活用できれば、家賃とは異なる収入源になる可能性があります。

一方で、看板を設置するだけで必ず収益が発生するわけではありません。広告主の需要、条例、建物構造、費用、安全管理、広告主不在時の扱いまで確認することが重要です。

ご自身の建物が看板広告に適しているか確認したい場合は、まず、物件の住所、建物全景、道路側からの見え方、設置を希望する面のおおよその寸法、大規模修繕や売却予定をお知らせください。

弊社が現地の見え方と設置条件を確認し、看板広告として活用できるか、最適な進め方まで具体的にご提案します。




ページ上部へ戻る