看板のデザイン・配色カラーのポイント

「集客効果を高めるために看板をつけようと思うけど、どんなデザインにすればいいのか分からない…」

あなたはこんなお悩みをお持ちではありませんか?

看板は持続的にお店をアピールしてくれる優れた広告媒体ですが、最大限効果を発揮させるにはデザインにも気を使う必要があります。

そこで今回は、看板のデザインと配色カラーのコツについてご紹介していきたいと思います。



看板を作る際に意識するデザインポイント


まずは看板を作る際のデザインのポイントについて解説していきます。


1:最も伝えたいことを整理する


看板を作るに当たって重要となるのが、その看板で読み手に何を伝えたいのか?一番伝えたいポイントは何か?というのを整理することです。

看板というのはスペースが限られている広告媒体ですので、書きたいことを際限なく記載出来るわけではありません。

そのため最も重要なお客さんに最も伝えたいポイントのみを記載する必要があります。

・お店の名前

・お店の場所

・お客さんにとってのメリット


どの情報を伝えるかを事前によく考えておきましょう。

看板は短時間で情報を伝える必要があるため、シンプルなデザインが重要です。



2:看板を見ただけで何のお店か分かるようにする


看板を作る際は、その看板を見ることで何のお店のことなのかが分かるようにするというのも重要です。

一見当たり前のようなことですが、これが出来ていない看板も少なからず存在します。

例えばお店の名前がフランス語やドイツ語などあまり馴染みのない国の言葉だった場合、お店の名前だけを見て何のお店かを判断出来る人は少なくなります。

(そもそもお店の名前を読めないという可能性もあります。)

何のジャンルか分からないお店に看板だけを見て行ってみようと思う方は中々いません。

そのため最低限何のお店か分かるようにしないと、集客効果は大きく落ちてしまうのです。

具体的に販売している商品・サービスを箇条書きしたり、分かりやすいアイコン(飲食店なら料理の絵など)を配置して何のお店かが分かるようにしましょう。



3:看板に使用する字体について


次に、看板で使う字体は何にするか?という点についてです。

結論から言うと、看板に使用する字体はゴシック体がいいでしょう。

看板などの広告物は目立たせるのが重要です。

そのため行書体など特徴的な字体を使用したくなるという方も少なからずいると思います。

しかし、いくら目立つ看板を作っても内容を読んでもらえないことには意味がありません。

行書体などの特殊な自体は目立ちはしますが読みにくいのが欠点です。

ゴシック体は文字の形がはっきりしていて読みやすいだけではなく、遠くからでも見やすい自体なので看板にうってつけです。

看板は目立つのが大事ですが、文字に関しては見やすさや読みやすさを重視するようにしましょう。


4:目的に合わせて色を使い分ける


看板の配色についてのお話です。

色というのは各色ごとに相手に与える印象が違うため、自社の商品やサービス、目的などに合わせて看板の配色も変えるのが重要です。

各色が相手に与えるイメージの一例は以下の通りです。



 赤


情熱、興奮、活力を象徴します。

赤は鮮やかで目立つ色であり、他の色よりも注意を引きやすいです。

重要なメッセージや要素を強調するために使われます。

セール、特別イベント、急募などの広告を目立たせたい場合や緊急性をアピールしたい場合に、赤を使うことで消費者の注目を集めることができます。

赤は情熱やエネルギーを象徴する色でもあり、感情的な反応を引き起こす可能性があります。特にアクションを促す広告や食欲を刺激する広告などで、赤を活用することがあります。


注意点:

赤は情熱的で刺激的な一方、怒りや攻撃性を連想させることもあります。広告の文脈によっては、意図しない感情を引き起こす可能性があるため注意が必要です。





 黄


活気、幸福、エネルギーを象徴します。

明るく元気なイメージを持つため、活動的な商品やサービス、イベントの広告に使用することで、ポジティブな印象を与えることができます。

創造性を刺激する効果もあるため、クリエイティブな産業やアート、デザインに関連する広告で黄色を使用することで、クリエイティブなイメージを強調することができます。

また、黄色は警告や注意の色としても使われます。遠くからでも視認性が高いため、安全関連の広告や注意喚起に黄色を使うことで、人々の警戒心を高める効果があります。


注意点:

鮮やかな黄色は目立つ一方で、過剰に使うと視覚的に疲れる可能性があります。黄色を使う際には、バランスを考慮して他の色との組み合わせを検討することが重要です。





 オレンジ


活力、友情、快活を表現します。

目立ちやすく、親しみやすい印象を与えるため、エネルギッシュな商品やサービスの広告に使用することで、消費者に元気や活動性をアピールすることができます。

コミュニケーションや交流を強調する広告、フレンドリーなブランドの広告に使用すると効果的です。



注意点:

黄色と同様。オレンジは明るく鮮やかな色であり、視覚的に強い刺激を与えることがあります。過剰に使うと広告が派手に見える可能性があるため、バランスを考慮することが重要です。





 青


平和、信頼、安心を表現します。

クールで落ち着いた印象を与えることができます。

青は自然や空や海を連想させるため、特定の業態や商品に適した色と言えます。

銀行や金融機関、法律事務所など、信頼性が重要な業種やサービスの広告に使われることがあります。

他にもリラックスや癒しを求める、健康関連広告、旅行やリゾートの広告に使用すると効果的です。



注意点:

青は感情を直接喚起する色ではなく、目立つ効果は他の色に比べて薄いです。感情を強くアピールしたい場合は、他の色と組み合わせるか、キャッチコピーなどで感情を引き出す工夫が必要です。






 緑


自然、安定、成長を意味します。

緑は草木や植物の色を象徴し、心地よさや安らぎを連想させるため、特定の業態において効果的です。

マッサージやクリニック、環境に配慮したエコロジー、オーガニックなどのテーマに緑を使用することで、自然や健康を強調することができます。

緑は穏やかなイメージを持つため、安全や安定を重視する企業やサービスの広告に緑を取り入れることで、信頼性を高めることができます。

また、緑は新鮮さを表現する色としても使われます。

新商品の発売や新しいビジネスの立ち上げをアピールする広告に緑を使用することで、新たなスタートをイメージさせることができます。


注意点:

屋外広告物では背景が緑色の場合や周囲の自然環境と同化してしまう場合があります。そのため、緑を使う際には文字や画像の視認性を確保するために、コントラストのある色や適切なフォントサイズを選択する必要があります。






 紫


高貴、クリエイティブ、神秘を象徴します。

高級感やクリエイティビティをアピールする広告や上品な商品の広告に使用すると効果的です。

紫色は創造性や精神的な側面を強調する色としても知られています。芸術的な表現やスピリチュアルなメッセージを伝える広告に使われることがあります。

ファンタジーやアート、エンターテイメント関連の広告で、独特な魅力や興味を引くために使用すると効果的です。



注意点:

濃い紫色の場合、文字が読みづらくなる可能性があります。広告の視認性やメッセージの伝達を考慮して、適切な文字色とのコントラストを確保する必要があります。

紫色が周囲の環境にマッチするかどうかを検討し、目立つ一方で違和感を与えない配色を選ぶことが重要です。





 ピンク


優雅、ロマンティック、幸福を表現します。

ピンクは女性的な印象を感じさせる色です。安心感を感じさせる効果もあります。

そのため、女性がメイン客層になるビジネスに向いています。

恋愛や結婚関連の広告、贈り物やイベントに対する感情を表現したい場合に使われることがあります。

他にも、美容やコスメティック関連の広告やバレンタインデーなどのロマンチックなイベントに使われることが多いです。

愛や感謝の気持ちを伝える色として人気があります。



注意点:

ピンクは女性向けの広告に効果的である一方、男性向けの広告や一般的な商品に対しては適切でない場合もあります。広告の対象となるターゲット層を考慮し、適切な色の選択を行うことが重要です。





 黒


高級感、重厚感、威厳を表現します。

高級感やエレガンスを表現するため、高級ブランドのロゴやパッケージに黒が多く使われています。

現代的で洗練されたイメージを与えるため、テクノロジーやデジタル関連の広告に使用されることがあります。

また、黒は男性的な印象や高級感を感じさせるという効果があります。

シンプルでクールな印象を与えるため、モードやファッション関連の広告にもよく使われます。



注意点:

黒は暗い色であるため、遠くから見た場合や暗い背景に設置した場合に視認性が低下する可能性があります。広告全体に大面積で使用すると重苦しく見えてしまいます。広告の目的と設置場所を考慮して、適切な明るさやコントラストを持たせる必要があります。







今回は看板のデザインや配色についてご紹介させていただきました。

看板は遠くからでも見やすくする必要があります。

看板に書く内容や文字の字体、配色など、様々な要素に留意することによってより効果的な看板を作ることが出来ます。

ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。